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2018年5月29日(火) 再び学生体育運動部の在り方をを考える

今日、日大アメフト部の悪質タックル事件に関して、関東学生連盟が前監督とコーチに対して最も重い「除名」処分を下したと報道されている。

その報告のなかでは、絶対的な権力を持った監督によって選手やスタッフが指示に逆らえない理不尽な力関係が作られていたことが述べられているが、はたしてこの状況は日大だけのことで日大の監督とコーチを処分したら解決する問題なのだろうか?

私は、永年日本の学校体育運動部の中で形成されてきた悪しき「伝統」にメスを入れなければ真の解決にはならない、と思えてならない。

勝利至上主義、非科学的な長時間練習スタイル、恫喝的な管理指導、などを全面的に総括し見直すことが急務だ。

その点で、ヒントになるのが駅伝全国大会で素晴らしい成績をあげている、広島世羅高校と青山学院大学の指導者である岩本監督と原監督(世羅高校出身)の指導理念と指導スタイルである。五月連休で広島世羅に帰省した時に購入しながら積ん読になっていた岩本監督著書「脱管理のチームづくり」を一気に読んだ。

二人に共通するのは、「力で抑える管理型指導では限界があり、選手を信頼して自主性を大事にする。ダラダラ長時間練習しても疲労が蓄積されるだけで 、いい記録は出ないしいい選手にはならない」という至極当然なことであり、長年続けられてきた旧態依然とした日本陸上競技会の指導スタイルに対する痛烈なアンチテーゼである。

岩本監督は「選手起用の基準は、速いことではなく強いことである。強いとは日常の生活態度であり、メンタルがしっかりしていること。そうでなければ、駅伝というつなぐ競技では勝てない」と語っている。

これはスポーツ界だけでなく、日本社会や企業経営、ひいては私たちの活動にもあてはまることではないだろうか?詳しくはこの本をぜひ読んでみてください。

(更新日:2018年06月06日)