活動日誌・お知らせ

2022年5月8日(日)中村哲さんの業績を偲んで

アフガニスタンの大地と住民の医療を支援するために1983年に結成されたペシャワール会。会の運動と歴史を学ぶ「ピースウオーク京都」主催の講演会が開かれ、藤田千代子さん(PMS支援室長)のお話に聞き入った。アフガニスタンは今でも深刻な干ばつや政変によって飢餓と多くの困難に瀕している。
テロによって亡くなった中村哲医師が設立されたPMS(平和医療団.日本)はライ病やマラリヤなどの医療活動を続けながら、灌漑や食糧支援に取り組んできた。最初は井戸を掘り、続いて用水路を造り、大干ばつに被災した田んぼや畑をよみがえらせ、農村復興支援を行ってきた(緑の大地計画・写真の右から左へ時計逆まわり)。支援が貧困な家庭の仕事と収入源になり、地域経済の底上げにつながっている。病気の背景に食料不足と栄養失調があり、農地の復興が急務だった。キャンペーン的な支援を否定はしないが、このような支援こそ求められていると痛感。
講演された藤田さんは1990年から活動に参加。会は過去に6度の政変に翻弄され、特に9・11のアメリカのツインタワーテロ事件以降、飢餓に苦しむアフガニスタンを大国が束になって攻撃してきた。さらにアメリカなどの経済制裁が行われている。
最後に質問に答えて、藤田さんが「タリバン政権ができて中村さんの肖像が消されても、住民は業績を忘れていない。また書いたらいいだけ。中村さんが生きていたら、そんなことを言う暇があったら支援の仕事をしなさいと言うだろう」「今のタリバン政府についていろいろと言われるが、会はうまく付き合っている」と話されたのが印象的だった。

(更新日:2022年05月20日)